離散要素法による粒子シミュレーションソフト Advance/DEPTH
Advance/DEPTH は、国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)により開発された超並列計算機対応の粒子法シミュレーションソフト DEPTH を大規模粒子法計算の活用促進を目的として製品化したシミュレーションソフトです。粒子間の相互作用力を考慮して多粒子群の運動を効率良くシミュレーションすることができます。
特徴
- 離散要素法による粒子シミュレーションソフト
- 粉体工学、機械工学、建築工学、土木工学などの分野で実用的な粉体現象の解析が可能
- 最新の動的負荷分散手法により高効率で高速な多粒子群の計算を実現
- 流体(気体/液体)との相流れも計算可能
- CAD データから複雑な境界条件(CAD 要素)を自動で設定
- ParaView と MicroAVS による可視化に対応
- 1ヶ月の試用ライセンス(無償)が利用可能
適用事例
- 充填・攪拌・分級・粉砕・混合などのプロセス解析
- プロセス解析を通じた機器の最適化
- デジタルツインによる開発コストの削減
機能詳細
項目 | 内容 |
粒子 | 粉体粒子 SDF 粒子(符号付距離関数の値を持った粒子) |
粉体パラメータ | 最大粒子半径、最小粒子半径、平均粒子半径、幾何標準偏差密度、ヤング率、ポアソン比 |
粒子系分布 | 離散分布 連続分布 |
粒子間特性/粒子 - CAD 要素間特性 | 反発係数、摩擦係数 付着力 転がり抵抗係数、転がり粘性減衰比 |
転がり抵抗モデル | CDT(constant directional torque)モデル HS(Hide Sakaguchi)モデル EPSD(elastic-plastic spring-dashpot)モデル |
流体との相互作用 | 静止流体の抗力 格子法(埋め込み境界法) SPH 法 |
CAD 要素運動 | 並進運動 回転運動 振動運動 |
定数パラメータ | 重力加速度 |
SDF 粒子計算のパラメータ | 解像度、半径、相互作用距離の最大値、相互作用距離の最小値 |
CAD データフォーマット | STL 形式(アスキーデータ) |
可視化データフォーマット | ParaView(VTK)形式、MircoAVS 形式 |
動作環境
項目 | 内容 |
対応OS | Linux(RHEL、CentOS などの各種ディストリビューション) ※ Windows につきましては、ご相談ください。 |
対応コンパイラ | Intel コンパイラ(Intel OneAPI) ※ 他のコンパイラにつきましては、ご相談ください。 |
並列化 | ハイブリット(MPI + OpenMP)並列 |
パッケージ内容
1 ライセンス当たりの当時実行数は 1 となります。
パッケージ名 | 対応計算規模 | パッケージ内容 |
Advance/DEPTH-200 | 200 万粒子(SDF 粒子、SPH 粒子を除く) 8 MPI 並列以下 | インストール CD インストールマニュアル ユーザーガイド 保守サポート |
Advance/DEPTH-2000 | 2000 万粒子(SDF 粒子、SPH 粒子を除く) 256 MPI 並列以下 | インストール CD インストールマニュアル ユーザーガイド 保守サポート |
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関連情報
【パンフレット】 > 離散要素法による粒子シミュレーションソフト Advance/DEPTH