アドバンスシミュレーション Vol.30, アドバンスソフト株式会社 高橋 淳郎, 清水 守, 大西 史倫, 浜野 明千宏, 三橋 利玄, 過酷事故時における原子炉格納容器および原子炉建屋内のセシウム(Cs)などのFPエアロゾル挙動の物理現象を詳細に解析することは原子炉安全性解析において重要です。アドバンスソフト株式会社では原子炉建屋と原子炉格納容器内の3次元熱流動解析コードBAROCを開発し、これまでに過酷事故時の水素と水蒸気の熱流動による濃度分布変化およびFP (Fission Product)エアロゾルの沈着を考慮した分布挙動を解析してきました。今回は、FPエアロゾル挙動解析機能の拡充のために粒子凝集と重力沈降のモデルを導入し事例解析を行いました。それにより凝集による粒径成長や重力沈降による床面への沈着量の増加などが確認でき、妥当な結果が得られました。さらに、BAROCの計算時間高速化のため、MPIによる並列計算に対応させた結果、約3倍の高速化が達成されていることを確認しました。(PDF:3,473kB)

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