アドバンスシミュレーション Vol.9, 小池 聡, 近年のコンピュータの進歩により、膨大な計算量が必要となる第一原理バンド計算(量子論効果を取り入れた計算手法)も、現実的な時間で計算できるようになってきました。第一原理バンド計算ソフト自体の質の向上も手伝って、近年、企業の材料研究・開発の現場でも用いられるようになっています。文部科学省もこの状況を踏まえ、材料研究・開発の現場で用いられるソフトウェアの開発を目的としたプロジェクトを2002年より発足させました[1]。PHASE[2]はこのプロジェクトにおいて開発された第一原理バンド計算ソフトです。アドバンスソフト株式会社は、当初よりプロジェクトに参画し、開発に携わってきました。また、産業界での広範な利用を目指した使い易さを特長とする商用版である、Advance/PHASE[3],[4]を提供しています。本稿では、Advance/PHASEの使い方について、Advance/PHASEの付属品であるチュートリアルマニュアルをもとにご紹介します。(PDF:981KB)

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本文中の図09 Si結晶の計算結果(等電子密度面)
本文中の図20 酸化バリウム-シリコン界面のモデル構造

本文中の図23 原子分割局所状態密度
本文中の図24 層分割局所状態密度

本文中の図28 シリコン結晶の基準振動の可視化