アドバンスシミュレーション Vol.8, 末光 啓二, 徳永 健一, 近年の計算機能力の飛躍的向上を背景として、産業界での製品に対する品質向上への要求から設計における大規模構造解析シミュレーションのニーズが高まっています。そこでは、大規模なメッシュをどのように作成していくかという課題があります。この問題に対しては、当社で販売する汎用構造解析ソフトウェアAdvance/FrontSTRでは、幾つかの仕組みを用意しています。ここでは、そのための仕組みのひとつである「アセンブリ解析機能」について報告します。本機能を利用することで、部品ごとに作成したメッシュを用いてまるごと解析が可能です。具体的には、部品間の接合境界面を指定することにより、各部品の個別メッシュをアセンブルします。アセンブルしたデータをまるごとソルバーに渡すことにより解析が可能となります。 ここでは、「アセンブリ解析機能」のアルゴリズムと基本性能、および、実用例題への適用事例について述べます。この内容を通して、プリポストプロセッサAdvance/REVOCAPと汎用構造解析ソフトウェアAdvance/FrontSTRを利用して、大規模なメッシュの作成方法および解析方法が実用化できていることを示します。(PDF:1,597KB)

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