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アドバンスシミュレーション Vol.29, アドバンスソフト株式会社 袁 熙, 本論文は前川ら[1]によって提案されたコンクリート用弾塑性損傷構成則を有限要素法解析ソフトウェアへの実装方法を検討します。本実装では、接線または割線弾性損傷剛性マトリクスと接線弾塑性剛性マトリクスを採用され、応力積分計算ではリターンマッピング法を用いた陰的応力積分アルゴリズムを提唱しました。また、提案した手法は汎用有限要素解析ソフトウェアAdvance/FrontSTRに実装し、三軸圧縮状態下のコンクリート円柱の変形解析を行いました。有限要素法による解析結果と理論解や文献[1]に示した実験結果と比べ、上記実装の有効性を検証しました。 [1] Maekawa, K., Okamura, H. and Pimanmas, A: Nonlinear Mechanics of Reinforced Concrete, Taylor & Francis, 2003(PDF:618kB)