アドバンスシミュレーション Vol.7, 近年、シミュレーション技術が多方面に応用されつつあり、上水道や農業用パイプラインなどの水路においても設計検討やリスク評価、事故原因検討、ストックマネジメントに利用される機会が多くなりました。水は生活に欠かすことができないものであるため、このような水理学の応用分野では、設計技術や長年の経験則が確立しており、成熟している分野であると言えるが、一方で、管路や機器の老朽化による機器の入れ替えや安全検討、また、コストの検討など、シミュレーション技術が貢献できることがまだまだ多いです。本稿では、管路系流体解析の視点から必要な水理学の基礎概念を説明し、当社で汎用的な管路系液体過渡解析ソフトウェアとして整備しているAdvance/FrontNet/Ωを用いた水路におけるポンプトリップの解析事例、ポンプトリップ時の空気弁の解析事例、バルブ遮断時の水撃の解析事例の3例を紹介します。それぞれの事例において、解析値は実測値の特徴をよく再現しました。(PDF:1,132KB)

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