構造分野では、設計の現場での時間的・計算リソース的理由から計算機によりシミュレーションを行う場合、何らかのモデル化を行うことが多くみられます。 例えば、骨組構造解析においては梁要素でのモデル化を行い、樹脂解析においては、その物性をマクロモデルに置き換えます。 一方で設計精度を向上させるために、より詳細なシミュレーションを行える大規模解析に対するニーズが高まっています。
振動音響分野は、近年大規模問題に対する高速な処理が可能であることから、音響解析には有限要素法が利用されています。 しかし、有限要素では外部問題が不得手であるという欠点がありました。 その欠点を補うことを目的として、放射など外部問題(3次元無限領域問題)を解くために、従来の有限要素解析に対して無限要素機能を導入しました。