ファイル名アクション
simlib_magazine_1026.pdf
発行年月 2022年4月7日
タイトル動的時間伸縮法を用いた波形の分類:火山性地震への応用
言語日本語
著者井田 喜明
著者藤田 英輔
著者所属アドバンスソフト株式会社 研究開発部門 原子力安全工学センター
東京大学 名誉教授
兵庫県立大学 名誉教授
著者所属国立研究開発法人防災科学技術研究所
要約時系列などの波形は一般にデータの長さが不揃いなので比較や分類を定量的に実行する手法が限られる。ここでは波形の違いを動的時間伸縮法(dynamic time warping)で定量化して k 平均法(k-means clustering)で分類する方法を開発する。グループ分けの基準となる中心波形は対象メンバーから選び、すべての可能性を考慮して望ましい分類を選び出す。分類の選択には同じ分類に収束する初期候補の数が多いこと、全波形への適合度が高いことを用いる。開発された分類方法は桜島火山の火山性地震に適用し、波形やスペクトルの特徴と比較してグループ毎に火山性地震の発生機構を推測する。また、火山性地震が頻発する時間をグループ別に調べて、分類が火口直下にマグマが貫入する過程と関連することを見出す。
書誌情報アドバンスシミュレーション 2022.4 Vol.29
DOI10.69290/j.001026-vol29
キーワード波形の分類、動的時間伸縮法、k 平均法、火山性地震、マグマの貫入
ページ数10