ものづくりの基盤となる技術力に加えて高品質と高生産性が求められる今、オープンソースソフトウェアのモデリングツール「OpenModelica」を活用した、モデルベース開発(MBD)の導入について解説し、多様なモデルライブラリの活用や、OpenModelica と品質工学的手法による実用的なロバスト設計の事例の紹介など、1DCAE の実践に焦点を当てたセミナーを開催いたしました。
「OpenModelica による実践的な 1DCAE の活用」
近年、製品や技術に求められる機能が高度化・多様化し、ライフサイクルが短縮化する中で、製品開発のフロントローディングを実現するために、モデルベース開発を活用することで、その後の試作と検証の効率化が行われています。
自動車産業界では、モデルベース開発技術を広く普及展開し、モデルを用いた高度なすり合わせ開発(SURIAWASE2.0)を実現することにより、 日本の自動車産業の国際競争力向上に貢献することを目的とした MBD 推進センター(JAMBE)が2021年に発足しました。
このような背景のもと、アドバンスソフト株式会社では、事業を通して「モデル流通」の実現に向けた取り組みに貢献をするため、「モデルベース開発」の普及を促進したいと考えております。
本セミナーでは、オープンソースのモデリング・シミュレーション環境「OpenModelica」の実践的活用法として、Modelica 言語で可搬性の高いモデルを作成するためのコーディング規約や、標準ライブラリの解説、標準ライブラリ以外の実用的なライブラリのご紹介をいたします。また、他のソフトウェア機能(機械学習、モデル予測制御、品質工学的手法)と連携することでパラメータ最適化や制御設計を実現する取り組みについてご紹介いたしました。
日本の MBD 業務推進を担う MBD 推進センターへ、当社は発足当時よりパートナー会員として参画し推進業務の一端を担っております。この MBD 推進センターについての解説と、当社の取り組みについてご紹介いたしました。
OpenModelica の活用や、オープンソース・ソフトウェアを利用したモデルベース開発や CAE シミュレーションにご興味をお持ちの皆さまのお問い合わせを、心よりお待ち申し上げております。 (PDF:24,959kB)