アドバンスシミュレーション Vol.31, アドバンスソフト株式会社 田之上 文彦, 徳永 健一, 松原 聖, 音響解析は、波動方程式に基づく有限要素法や有限差分時間領域法、幾何音響学に基づく音線法等の手法があります。波動方程式に基づく手法では精度の高い解析結果が得られるが、広い空間の解析は困難です。一方、幾何音響学に基づく手法では波動方程式に基づく手法よりも計算精度は低いが、広い空間を解析できます。当社では有限要素法と音線法を組み合わせ、周波数領域の有限要素法で音源周辺の詳細な音場を解析し、その結果から音線法の初期音源を作成して、都市などの広い空間を音線法で解析する技術を開発しました。本稿では開発した技術と解析事例を報告します。

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