気液二相流解析は、発電システム、熱交換器、冷熱機器、環境技術、燃料電池、輸送機器、化学装置、水資源管理など、産業界の様々な分野において実用化されることが期待されています。

気液二相流シミュレーションを活用すれば、各種機器の設計開発および現象解明を行うことができ、エネルギー利用の高効率化、軽量化、安全性向上およびCO2 削減による温暖化の抑止などに貢献することができます。しかしながら、現在市販されているソフトウェアには、気泡径分布の変化が適切に取り扱えない、乱流挙動の予測精度が低い、相変化を伴う場合に適切な3次元の構成方程式が実装されていない、膨大な計算時間がかかる等の問題があります。

当社は長年にわたり、気液二相流解析ソフトウェアの開発に取り組んできました。2013年9月からはJST(独立行政法人 科学技術振興機構)殿のA-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)に採択され、国立大学法人 電気通信大学 大川富雄 教授のご指導の下、さらに最新の気液二相流解析ソフトウェアの開発に邁進しております。

今回のセミナーは、特別講師として熱工学、流体工学、エネルギー工学、原子力工学をご専門とされ、産業界にも広くご提言をなさっている大川富雄教授に、気液二相流解析の基礎から、技術的ブレイクスルーの提言、今後の課題・期待を改めて議論していただくことといたしました。

産業界において気液二相流解析を研究されている方はもとより、大学、研究機関および企業において研究を始めたばかりの方々にも参考としていただける内容となっています。 (PDF:7,230kB)

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