アドバンスシミュレーション Vol.8, 松原 聖, 大家 史, 汎用構造解析ソフトウェアAdvance/FrontSTRの固有値解析機能に関して報告します。当社では、アドバンスシミュレーションVol.3で紹介したように、大規模で高速な固有値解析のアルゴリズム等を実用化すべく開発を進めています。これらの開発は現在進行中です。本稿では、その途中段階として、「中規模データ」に対する固有値解析のベンチマークを行った内容を報告します。本稿では、中規模とは百万自由度から数百自由度前後の問題、小規模とは数十万自由度の問題、大規模とは一千万自由度を超える問題のことを呼ぶものとします。本ベンチマークでは、中規模問題(10万自由度から240万自由度の大きさのデータ)に対して、その精度および並列化による高速化の効果を測定しました。その結果、十分に大きいサイズの問題では、16CPUでは12倍程度の処理速度(12分の1の処理時間短縮)を得ることができたことを報告します。(PDF:1,048KB)

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