アドバンスソフト株式会社では、2018年8月の初版リリース以来、NanoLabo および NeuralMD のバージョンアップを20回以上行い、性能強化および品質改善に努めてまいりました。その結果、おかげさまで国内外で数百名以上のユーザーの皆様にご利用いただける製品へと成長いたしました。

弊社製品を支えていただいているユーザーの皆様には、心より感謝申し上げます。

今回のセミナーでは、直近の半年間で NanoLabo および NeuralMD に実装された最新機能、最新のGPU を活用したベンチマーク、AI を活用した製品開発の取り組みなどをご紹介いたしました。

1)NanoLabo の最新機能のご紹介
  • 複数 GPU でのモデル並列に対応した汎用 GNN 力場 “SevenNet”
  • ChatGPT を活用した Chatbot システム
  • Jupyter Interface の Matlantis 対応
2)Neural Network 力場のベンチマーク事例
  • 最新 GPU である NVIDIA H100 での NeuralMD ベンチマーク
  • NVIDIA A100 を 8台用いた SevenNet ベンチマーク
3)NanoLabo Cloud Desktop のご紹介
  • Microsoft Azure クラウド上で、NanoLabo をご利用頂ける新サービス
4)AI を活用した製品開発
  • モデリング機能の Autopilot 化を実装中

複数 GPU で 10万原子系を扱える汎用力場 SevenNet 、および、NanoLabo のクラウド化 は特にご紹介したい内容です。また、AI を活用した製品開発にも積極的に着手しており、リリース済みの Chatbot システムのみならず、ユーザーが入力した日本語を理解してモデル作成を自動的に行う Autopilot を NanoLabo の次バージョンに搭載予定です。Autopilot についても、本セミナーにて実際の動作をデモンストレーションいたしました。

また、招待講演として、富士通株式会社の 山田 翔太 様に「富士通 CaaS クラウドのご紹介」をお話しいただきました。

ユーザー様はもちろんのこと、第一原理計算や分子動力学計算をこれから試してみたい方、最新の Neural Network 力場を使ってみたい方、材料研究分野におけるシミュレーション活用にご興味をお持ちの方のお問い合わせをお待ち申し上げます。 (PDF:21,446kB)