倍精度演算可能なGPGPUに対応したお客さまのコードの改良と高速化サービスのご提供について
アドバンスソフト株式会社は、GPGPUに対応したコード改良と高速化サービスを2010年3月26日(金)から開始します。
主な特徴
近年、単一コアCPUの性能向上が頭打ちになる中、GPU(Graphics Processing Unit)は毎年2倍近い性能向上を達成し、CPUよりも格段に優れた演算性能・メモリバンド幅を有しております。このGPUをグラフィックス処理以外の汎用計算に応用する取り組み(GPGPU:General-purpose computing on GPUs)は、国内外でここ数年目覚ましく進展しており、数値シミュレーション手法の実装・高速化等の研究も顕著な広がりを見せています。
GPUは性能比でCPUよりもコストパフォーマンスに大変優れ、科学技術計算を行う際に重要な、本格的な倍精度演算対応のGPUコンピューティングボード NVIDIA TESLA C2050の販売を株式会社エルザジャパン 殿®から今春発売が予定されています。発売を開始しております。
サービス内容
このような新規技術の急速な発展に鑑み、この度アドバンスソフト株式会社は、既存手法によるアルゴリズムの高速化に加え、お客さまがお持ちのインハウスコードのGPGPU対応サービスとコンサルティング、高速化ソリューションの提供をすることといたしました。
アドバンスソフトは科学技術分野の数値計算の専門家集団として、数多くのソフトウェア開発に携わって参りました。そのため、幅広い分野のアルゴリズムに精通し、数多くのシミュレーションノウハウを有しております。本サービスでは、このような数値計算の専門家が、お客さまのご要望に応じGPUに特化したコーディングサービスをご提供いたします。
一方で、当社で保有するパッケージソフトウェアのGPGPU対応化も同時に進めております。まずは、当社商品の中でもっともGPUに向いていると考えられる半導体デバイスシミュレータ(3次元デバイスシミュレータ Advance/DESSERT)のGPGPU対応を先行して行います。半導体デバイスシミュレーションは、線形行列解法の処理時間が全体の95%を占め、それらの処理をGPUで処理することにより全体のスループットを10倍にする計画です。その後も流体解析や構造解析などにも応用を検討しています。
※記載されている商品名や会社名は各社の商標または登録商標です。
適用分野
環境・防災関連分野 | エネルギー分野 |
輸送機分野 | 建築設計分野 |
電機・家電分野 | 航空宇宙・重工分野 など |
適用事例
GPUで高速化された部分のみの計測ではなく、アプリケーション全体の処理時間で評価し、数倍の性能を達成しました。
3次元デバイスシミュレータ Advance/DESSERTにおけるGPUのベンチマーク結果
希望価格
お客さまの課題によって変動します。別途お問い合わせください。
GPUコンピューティング2010に出展いたします
当社は、2010年7月16日(金)、エヌビディア・ジャパン様主催の、GPUコンピューティング2010に出展いたします。