統合プラットフォーム Advance/PSE Workbench 詳細機能説明
PSE Workbenchの詳細機能説明
Advance/PSE Workbenchは、ネットワーク上に分散したコンピューティングリソース(ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェア、データベースなど)を有機的に統合して、最新のテクノロジーに対応した高度なソフトウェアの開発や、大規模で複雑なシミュレーションを自由自在に実行するための支援環境です。 大規模・複雑な解析が非効率化する原因は、初期条件設定などの準備作業の大きな負担と、長い計算時間を要するソフトウェアの取り扱いにあります。Advance/PSE Workbenchでは、ソフトウェアがインストールされているホストに特別な設定を施すことなく、大型計算機(HPC:High Performance Computer)の高度な利用や、限られた計算機資源の最大限の活用が可能です。直感的なGUIにより作業手順を分かり易くし視覚化したタスクフローを作成すれば、解析に用いるソフトウェアやデータベースが、あたかも手許のコンピュータにインストールされているかのように自在に扱うことができます。
統合プラットフォーム(PSE) -多くの解析ソフトを統合し、ノウハウを蓄積する-
背景と目的
- ソフトウェア開発がハードウェアの進歩についていけない。
- ネットワーク上に分散する膨大な知識から必要とする知識を抽出することが難しい。
- 計算科学技術用の先端的ソフトウェアは大規模・複雑化している。
- 分散コンピューティング環境を利用して,さらに大規模で複雑な問題を解くことが要求されている。
- ネットワーク上に分散したさまざまな計算資源を有機的に活用することが必要である。
大規模・複雑なソフトウェア統合プラットフォームの技術を確立し,具体的にインプリメントする。
統合プラットフォームで実現する機能と位置付け
- ネットワーク上に分散した資源(ソフトウェア、データ等)を統合化してより高度で複雑なシミュレーションを行うことができるようになる。
- 多数のソフトウェアやデータベース等を駆使した解析を正確に再現することができるようになる。
Advance/PSE Workbenchの概要
(注)開発中の機能を含みます。
【 タスクフロー 】
- ソフトウェアの登録・実行
- データベースの登録・データ取得
- ホスト間のデータ移動
- IF分岐、Do-Loopによる制御
【 ステアリング 】
- 実行の一時停止、途中終了
- 条件ファイルの書き換え
【 データ管理 】
- データの保存・履歴管理
- www上からのデータ取得
【 開発支援環境 ・ライブラリ 】
- GUIの開発
- 制御タスクの開発
【 GUI 】
- ワークベンチ(タスクフロー編集)
- ログ表示・検索
【 ログ管理 】
- 実行ログ
- エラーログ
- 標準出力ログ
【 ネットワーク環境 】
- rsh、rcp コマンド(推奨)
- ssh、scp コマンド