開催趣旨

アドバンスソフト株式会社は、このたび、我が国における最先端研究をテーマとして幅の広い分野を対象とする「アドバンス・シミュレーション・セミナー 2022」を開催いたします。

第 9 回開催では、3 名の先生にご講演いただきます。

  1. 「温暖化時代の備え 季節予測の最前線」
     国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       アプリケーションラボ 気候変動予測情報創生グループ
                      主任研究員 土井 威志 様
  2. 「地球科学におけるシミュレーションと AI」
     国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       地球情報科学技術センター データサイエンス研究グループ
                   グループリーダー 松岡 大祐 様
  3. 「地球内部の対流と活動現象」
     国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       数理科学・先端技術研究開発センター 応用数理科学グループ
                      主任研究員 宮腰 剛広 様

本セミナーで紹介される多種多様な最先端研究をきっかけに企業の研究開発を担う技術者の方が新たな視点を持つこと、最先端研究を産業に応用する起点となること、長期的には計算科学シミュレーション分野の裾野が広がること等を期待しております。

ご興味をお持ちの方のご参加を、心よりお待ち申し上げております。

開催案内

日 程2022年12月23日(金) 13:00~17:00 (12:45 よりログイン可能)
開催方法オンラインセミナー(Zoomにて開催)
参加費無料
定員100 名

→ ダウンロード版 はこちら (PDF: 340 kB)

画像をクリック

プログラム

時間内容
13:00-13:05アドバンスソフト株式会社のご紹介 主催者あいさつ
13:05-14:05招待講演①
「温暖化時代の備え 季節予測の最前線」
   国立研究開発法人 海洋研究開発機構
    アプリケーションラボ 気候変動予測情報創生グループ
                 主任研究員 土井 威志 様 様
14:05-15:05招待講演②
「地球科学におけるシミュレーションと AI」
   国立研究開発法人 海洋研究開発機構
    地球情報科学技術センター データサイエンス研究グループ
              グループリーダー 松岡 大祐 様
15:05-15:15休憩
15:15-16:15招待講演③
「地球内部の対流と活動現象」
   国立研究開発法人 海洋研究開発機構
    数理科学・先端技術研究開発センター 応用数理科学グループ
                 主任研究員 宮腰 剛広 様
16:15-16:45ご講演内容に関する質疑応答
16:45-17:00アドバンスソフト株式会社のサービスについて

※プログラムは変更となる可能性がございます。

講演概要

招待講演①
「温暖化時代の備え 季節予測の最前線」
      国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       アプリケーションラボ 気候変動予測情報創生グループ
                     主任研究員 土井 威志 様

ご経歴

1981年生まれ。2009年東京大学で博士号(理学)取得。2010-12年米国プリンストン大学のポスドク研究員を経て、2012年5月からJAMSTEC。研究員を経て、2021年7月より主任研究員。

ご研究内容

専門は気候力学。季節予測、エルニーニョ現象などの研究に従事。2012年米国気象学会からEditor's Award 受賞。2017年度日本海洋学会岡田賞受賞。

講演概要

冬は冬でも、2019/20年のように暖冬・小雪だったり、2018年のように厳冬・大雪だったりする年があります。このような季節の“不順”を、海洋観測データとスーパーコンピュータを組み合わせ、数ヶ月前から予測する技術を、季節予測と呼びます。進行中の地球温暖化を背景として、極端な季節の不順が頻発している昨今、季節予測と、その予測情報を使った適応策の探索は、益々重要になってきました。

私の講演では、季節予測シミュレーションの仕組みや、季節予測情報を社会問題(例えば、農業や感染症など)に応用する研究について最新の成果を紹介します。

招待講演②
「地球科学におけるシミュレーションとAI」
      国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       地球情報科学技術センター データサイエンス研究グループ
                 グループリーダー 松岡 大祐 様

ご経歴

2008年愛媛大学大学院理工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2009年海洋研究開発機構地球シミュレータセンター研究員に着任、トロント大学客員准教授等を経て、2022年より現職。現在、鹿児島大学特任教授、東京海洋大学客員教授、横浜国立大学客員教授を兼任。

ご研究内容

専門は情報科学。人工知能、機械学習、画像認識等の地球科学への応用に関する研究開発に従事。

講演概要

近年、地球科学分野のシミュレーション研究においても、人工知能(AI)技術を活用しようとする試みが活発になっています。特に地球の大気や海洋の振る舞いを再現するには、物理モデルを用いたプロセス駆動型のアプローチが有効とされていますが、計算コストや物理スキーム等の面で物理モデルの不得意な処理においては、AIや機械学習を用いたデータ駆動型のアプローチが効力を発揮します。

本セミナーでは、地球科学におけるシミュレーションとAIの融合や、情報科学者と地球科学者との協働の試み等について、国内外の事例を交えてご紹介します。

招待講演③
「地球内部の対流と活動現象」
      国立研究開発法人 海洋研究開発機構
       数理科学・先端技術研究開発センター 応用数理科学グループ
                    主任研究員 宮腰 剛広 様

ご経歴

2003年総合研究大学院大学数物科学研究科天文科学専攻修了 博士(理学)。京都大学附属天文台、宇宙航空研究開発機構研究員を経て、2007年より海洋研究開発機構研究員、2014年より同主任研究員。

ご研究内容

専門分野は固体地球惑星物理学。地球惑星内部のダイナミクス、特にマントル対流とプレート運動や、惑星中心核の対流と惑星磁場の発生変動機構等について数値シミュレーションにより研究を行っている。

講演概要

地球型岩石惑星の内部には核(主に固体及び液体の鉄で構成)及びマントル(主に岩石で構成)という層があり、地球ではそれぞれの層で対流が起こっていることで様々な活動現象が生じている。例えば核の対流は地球磁場(とその変動)を生み出し、マントル対流はプレート運動(とそれに伴う火山や地震活動)を駆動している。これらの現象を通じて、地球内部の活動は地球表層の環境にも影響を与えている。それぞれの層は相異なる特徴を持っており、それぞれに特有な計算の難しさがある。

本講演ではこれらの現象に関する我々の数値シミュレーション研究を紹介しつつ、課題や今後の展望についても述べる。

オンラインセミナー開催につきまして

新型コロナウイルス感染予防の観点から、従来の対面式ではなくオンラインセミナーとして開催いたします。場所を選ばず、オフィスやテレワーク中のご自宅からでもご視聴いただけます。
参加費は無料ですので、是非、お気軽にご参加ください。

参加申込方法

お申し込みは下記項目にご記入いただき、メールにてお送りください。
ご参加申し込みのお客さまへは改めて、参加URL等をお送りさせていただく予定でございます。

セミナー参加申込み:
 第9回 12/23(金) 特別セミナー②「JAMSTEC の最先端地球科学」回

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参加申込み先・お問合せ先

アドバンスソフト株式会社 セミナー事務局
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 新お茶の水ビルディング17階西
TEL: 03-6826-3971 FAX: 03-5283-6580
E-mail: office@advancesoft.jp
URL: https://www.advancesoft.jp/

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